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シュリンクフレーション(実質値上)でどれだけ物価が上がっているのか気になった。

 消費税増税時の便乗値上げと、リニューアルのたびに値段やパッケージの大きさは変わらないのに内容量が減るシュリンクフレーションのダブルコンボでここ数年、物価が上がっていることを実感しています。

 一方で日銀の物価上昇率目標「2%」に関しては2017年も達成出来なかったようで、体感とのズレに違和感を覚えました。

 今回はこの違和感を解消するために、①日銀の物価目標って具体的に何なのか?②物価上昇率はシュリンクフレーション の影響を考慮できているのか?③シュリンクフレーションによる実質値上げの実例について調べて見ました。

 

日銀が物価上昇目標と呼んでいるものは具体的になんなのか?

 テレビやニュースで物価上昇目標などといった言葉が使われていることが多いですが、これを測定するために消費者物価指数(CPI)という指標が使われています。 

3.今回新たに導入した「物価安定の目標」は、日本銀行として、持続可能な 物価の安定と整合的と判断する物価上昇率を示したものである。日本銀行は、 今後、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた幅広い主体の取り組みの進 展に伴い、持続可能な物価の安定と整合的な物価上昇率が高まっていくと認 識している。この認識に立って、日本銀行は、「物価安定の目標」を中心的な 物価指標である消費者物価の前年比上昇率で2%とすることとした。

 出展:「金融政策運営の枠組みのもとでの『物価安定の目標』について」(日本銀行)

    https://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/k130122b.pdf

 

消費者物価指数は実質値上げの影響を織り込めているのか?

 私が最も気になっていた点が、内容量減少による実質値上げが指標に反映されているのかという点です。

 例えば1袋100円で100g入っていた商品が1袋100円のまま内容量が50gに減少した時、実質的には価格は倍になっています。

 消費者物価指数を作成する際、こうした影響が考慮されずに1袋あたりの値段は100円のままだから物価が上昇していないと捉えられているといったことは無いのか?と疑問に感じていましたが、下記の通り実質値上げは考慮されているようです。

銘柄の品質の違いを定量的に評価し、消費者物価指数に反映させることを品質調整 と呼んでいます。品質調整には様々な方法がありますが、新・旧の銘柄の品質差の 有無やその態様、市場の価格形成の状況などを踏まえ、それぞれの事例において、 最も適切な方法を選択します。 

 品質調整の一例として、ここでは「容量比による換算」について説明します。前月まで 400mL 入り 300 円で売られていたボディソープが、製品のリニューアルによ り、品質はそのままで容量だけが減り、当月から 380mL 入り 290 円となった場合を 考えましょう。純粋な価格の変化のみを捉えるためには容量の変化分を調整する必 要があります。そこで、新製品の価格を容量比で換算することにより、旧製品の価格との比較を行います。 

調整後の新製品の価格 = 新製品の価格 × 旧製品の容量 新製品の容量 

400 mL= 290円×380mL= 305.3円 

この式から、新製品は、旧製品と同じ容量である 400mL に換算すると 305.3 円で あり、前月から実質的に値上げしていることが分かります。消費者物価指数の計算 には、この調整後の価格が用いられます。  なお、一部の食料品などでは、価格の調査単位を重量(容量)などとしています。 このような品目では、1kg や 1,000mL といった単位重量(容量)当たりの価格から 指数が作成されるため、重量(容量)の変更による実質的な価格の変更は、随時、指数の変動にも反映されます。

 出展:総務省統計局

   http://www.stat.go.jp/data/cpi/2015/mikata/index.htm

 

シュリンクフレーションの具体例からどの程度値上がりしているのかを可視化

体感として値上がりしている、食料品ですが可視化して見る事にしました。 

例としてネット上でシュリンクフレーションの例としてよく取り上げられているカントリーマアムを取り上げたいと思います。

データは下記のサイトを参考にさせていただきました。

いつの間にか容量が減っている商品wiki - いつの間にか容量が減っている商品wiki

 

値段 円(税抜)

内容量g

1g辺り

前年比

2005

323

330

0.98

0.0%

2006

323

330

0.98

0.0%

2007

323

294

1.10

12.2%

2008

323

252

1.28

16.7%

2009

323

252

1.28

0.0%

2010

323

252

1.28

0.0%

2011

323

231

1.40

9.1%

2012

323

231

1.40

0.0%

2013

323

231

1.40

0.0%

2014

323

210

1.54

10.0%

2015

323

210

1.54

0.0%

2016

323

200

1.62

5.0%

 

2005年には、1g当たり0.98円だったのが2016年では1g当たり1.62円と12年間の間に約1.65倍上昇しています。

仮に毎年少しづづ値上していたと仮定すると、1年あたり4.26%値上がりしている事になります。

というわけで、私が体感的に2%以上物価が上がっているように感じていたのはおかしく無いのかな?と思いましたが、普段支出しているものは食品だけでなく実際は家賃や光熱費、携帯代など様々なものが存在するので、それらを換算すると2%の物価上昇は実現していないという事なんでしょうね。

2%の物価上昇目標が実現した場合どうなるのか?

 現状でも実際にモノの値段は上昇していますが、2%の物価上昇目標が達成された場合、現状の体感よりも一段と厳しい値上げを感じる事になりそうです。

 物価が上がるのと同時に賃金も上昇すれば、現役世代は特に問題はないはずですが、前の記事でも述べたとおり、額面収入と手取りが乖離してきているのでモノの値上がり以上に賃金が上がらなければ生活は苦しくなる一方だと思います。

www.hakadorukoto.com

 

今後も節約や収入を増やす方法など、考えて行きたいと思います。